1. HOME
  2. 特集
  3. アヴァン×トリップ~アメリカ横断しちゃった編~⑤

SPECIAL

特集

アヴァン×トリップ~アメリカ横断しちゃった編~⑤

前回記事④


セドナではサボテンの花があちこちに咲いていた。(冬のサボテンにちなんで笑)

セドナでの観光を終え、再びフラッグスタッフの街まで戻り、フラッグスタッフ・パリアム空港へと向かう。アメリカ横断と言いつつ、悠長に横断してる時間もお金もないので、最後は飛行機でカタをつけてしまおうという魂胆である。アメリカ国内でいわゆる“国内線”に乗ってみるという経験もオツなものだ。

フラッグスタッフ・パリアム空港は本当に小さな空港で、一日1〜2便程度しか飛んでいないので、チェックイン時間になる前の空港内は閑古鳥が鳴くと言った感じで人が全然いない。空港内に小さなカフェが一つあるだけで、周辺にもお店は全然無いので注意が必要である。

▲フラッグスタッフ・パリアム空港の外観

空港に到着したのが午後5時。フラッグスタッフからまず同じアリゾナ州にあるフェニックス・スカイハーバー国際空港へ飛び、そこからニューヨーク行きの便にトランジットする。

フラッグスタッフ発フェニックス行きの便は20時15分に出発し、21時15分に到着。そしてフェニックス発ニューヨーク行きの便は21時49分に出発し、朝の5時44分にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着する。つまりフェニックスでのトランジット時間は34分しかないということになる。

34分しかないのである。
それを踏まえた上で次の写真をよく見ていただきたい。

空港職員のおじさんが搭乗案内のモニターを眺めているという写真である。これだけなら別に大したことでは無い。しかしこのおじさんが眺めているモニターを拡大してみると…

赤丸を付けた右下部分…お分かりいただけただろうか…もうこの写真の段階で出発時間を10分過ぎているのである…予定通りの時間に飛行機が来ず、お客さんのみならず空港職員のおじさんも待ちぼうけの状態である。

飛行機が何食わぬ顔で到着したのは20時45分。そこから搭乗して、離陸準備があって、最終的に離陸したのは21時。

つまりニューヨーク行きの便に間に合わないことがこの時点で確定してしまったのである。

さらにこの飛行機のキャビンアテンダント(ブロンド髪の若い女性)が超絶パンキッシュ・アメリカンだったため、無性に不安を駆り立てられた。なので不安に駆り立てられた点を箇条書きする。

・まず飛行機に搭乗し、自分の席を確認したら、なぜか他のお客さんに座られていたので、パンキッシュCAにその旨を話したところ「席なんかどこでもいいわよ」と言われる

・空いていた席に座ってみると、狭い飛行機なので、隣にそのパンキッシュCAが座ってくる

・パンキッシュCAは座るなり、隣に客がいることなんか御構いなしに膝を組み始める(もちろん制服はスカート)

・離陸直後、パンキッシュCAは自分のスマホを取り出し、誰かと連絡を取り始める(おそらく彼氏)

・パンキッシュCAは上空でもずっとスマホをいじっている

 

まあこんな顔にもなる。

日本だったらコンプライアンス違反だとか何だとかで一発アウトな行為な感じがするが、ここはアメリカ。「アメリカではきっと許されているのだ」と自分に言い聞かせる他なかった。

ただ自分にとっての問題はそこでは無い。「フェニックスからどうしようか」という重大な問題が横たわっている。フェニックスに到着したのはなんだかんだ22時20分ごろ。ニューヨーク行きの便は容赦無く30分前に出発済み。

フェニックスに着くなり、アメリカン航空のアテンドセンターに駆け込み、拙い英語を駆使して交渉…すると次のニューヨーク行きの便ならギリギリ乗れるかもしれないとのこと…!粘り強く交渉し…

無事にニューヨーク行きのチケットを獲得!(っていう顔)

旅にはこういうハプニングが付き物とはいえ「ここまで“アメリカらしさ”を体感させられるか…!」と言った感じの出来事であった。そしてそのまま飛行機に乗って約8時間、朝の7時ごろに無事ニューヨークに到着して、アヴァン×トリップ~アメリカ横断しちゃった編~が終わりを迎えたのである。

もちろんニューヨークに着いてからも色々あったのだが、そこはまたいつか!

これにてアヴァン×トリップ~アメリカ横断しちゃった編~完結!!

次はどこを旅するのだろうか〜〜〜。

〜fin〜

SPECIAL

特集一覧