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【長期連載】アヴァン×トリップ~アメリカ横断しちゃった編~①


この旅は1999年の話から始めなければならない。

1999年2月、僕はまだ7歳。その頃の僕にとっての冒険といえば、通学路をちょっと脇に外れ、猫しか通らないような抜け道を見つけては通り抜け、その先にある“未知の近所”に興奮していたくらいのもんだった。

時を同じくして、北海道のとあるテレビ局で、大人たちが子供のような冒険をおっ始めようとしていた。

かの伝説的なローカル番組、水曜どうでしょうである。

 

出演者は今や大スターの大泉洋、そして“ミスター水曜どうでしょう”の異名を持つ鈴井貴之
番組内で大泉洋は毎回、鈴井貴之とディレクター陣に騙され、訳も分からぬうちに旅に連れ出されるという本当によく分からない番組である。

1999年2月26日、大泉洋は子供みたいな大人たちにアメリカ横断の旅へ連行されてしまう。そしてアメリカ横断の中で彼らがグランドキャニオンを訪ねる。その時にミスター 鈴井貴之が視聴者にこう言い放つのだ。

「見ないとダメだよ。おいで。」

 

大学生になり、暇な時間が増え、「水曜どうでしょう」を一気見していた20歳の中西青年はこの一言に触発されてしまうのである。

そして1999年からちょうど20年後の2019年。27歳になった僕はついにアメリカを横断することになった。ここにその足跡を写真と共に残しておこうと思う。

2019年6月4日、いよいよ出発!

アメリカ横断をすると言っても、お金がない!しかもアメリカ横断できる格安ツアーなんてある訳もなく、全てを自分で手配した。中華国際航空で羽田からまず北京まで飛び、そこからアメリカ西海岸のロサンゼルスを目指す約20時間の空旅である。

中華国際航空はさすがに中国人が多い。でも特別何かトラブルがあったわけでもなく、機内食もそこそこな感じであった。(北京からロサンゼルスに向かう機内で出たパンが焼きたてみたいな感じでめちゃくちゃ美味しかった。)

もちろん座席モニターも付いており、日本語字幕の映画や、邦画の用意もあったので時間つぶしには全く困らなかった。

北京に到着!

羽田から約4時間で北京国際空港に到着した。
中国に足を踏み入れたのも実は初めてである。せっかく中国に来たのだから、トランジットの時間で小籠包か何か食べたいなと思い、空港内を散策。空港内は思っていたよりも全然キレイで、共産主義な感じを全く受けなかった。(免税店とかも普通にあるし)

しかし思わぬところで共産主義を感じることになる。

SNS(twitter・FaceBook・LINEなど)が一切繋がらない…

せっかく北京に到着したのだから写真の一枚や二枚をSNSに投稿したいと思ったのに全てブロックされてしまうのである。

☆ちなみにLINEと同じような機能を持つSlackはブロックされませんでした!中国政府、甘いぜ…!

なので写真投稿は諦め、レストランへ。しかし小籠包が置いてない!そこで担々麺を注文。そのお写真がこちら。

具がない!!!!

僕は目を疑った。何の“色気”もない、ただの素担々麺。素ラーメンという言葉を聞いたことはあっても、素担々麺という言葉を使ったことはない。本当に何も入ってないのだ。

まだアメリカに到着していないのに早くもカルチャーショック!この旅の想定外ぶりを予期しているかのような出来事であった。

〜to be continued〜

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