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10年経ちチョイ芽が出た2019(前編)

衣装10本・出演3本。走った2019。

ただいま愛する鄭さんの新作「泣くロミオと怒るジュリエット」に絶賛取り掛かり中だが、そんな中やっとこさ息継ぎができたのでHPを更新しようと思い立った。

そしたら驚き、今年は衣装を10本も手がけていた。そんな中自団体アヴァンギャルド×コンプレックスの第一回公演に、初の現場。少なくとも28年間の中で最も変化があった1年だ。需要があるかは置いておいて、そんな1年をざっと振り返ろう。

1月、初のフルデザイン衣装に挑戦!

僕が俳優になるきっかけを与えてくれた恩人、おおたけこういち(SET)さんにお声がけ頂き、女性ダンサーユニットRed Printの第5回公演「アマゾネス」の衣装を担当しました。
衣装プランニングは何度かお仕事頂いてますが、今作はなんと言いますか、、SFというか、、ファンタジーというか。創作の度合いが非常に大きい作品でした。ゼロイチで衣装を作るのは初めての挑戦で、とてつもなく大変でした。

しかし、その分楽しさも満載。
不安ではありましたが、初めて自分で作った服を着てダンサーさんが踊りまくってた姿を見たときの感動は格別でした。

Red Print vol.5『アマゾネス』

初の和田憲明さん演出に痺れる2月。

全てはここから始まったと言っても過言ではない2月。

「わかってると思うけど、キツイよ?」

この言葉に対して首を縦に振った自分を褒めてあげたいくらい、そこから多くのものを得ました。
和田憲明さんの演出はめちゃめちゃキツイが、それをはるかに超えるくらい作品のクオリティが高い。
客席であれ舞台上であれ、憲明さんの作品は僕にとって最も魅力的な場所の1つとなった。

『虎は狐と井の中に (仮)』

アヴァンギャルド始動の3月。同期は宝。

アヴァンギャルド×コンプレックス第一回公演「COUPLES 冬のサボテン」は8ヶ月前から稽古スタートした。いわゆるワークインプログレスだ。
この頃は演出も自分たちで行うつもりだったので、声の出演としても参加予定であった研修所同期の阿岐之将一の協力もあり、戯曲の読解からはじまり3月中には立ち稽古するにまで稽古は進んでいた。

また、3月は中学・高校同級生のボクサー藤岡飛雄馬 選手のドランクスを創作した。
これもまた初めての体験であり、リング上で飛躍する藤岡を応援するのは格別の興奮でした。

ボクサー藤岡飛雄馬 トランクス製作

顔合わせの4月、もう一つの幸運も。

4月にはスタッフさんが揃っての顔合わせを開催。
いままで立ち上げてきたもので本読みを行いました。
「顔合わせ」というものには30回以上参加させて頂いたが、仕切るのは初めてでした。やー、めちゃめちゃ緊張するのね。

また、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団さまより助成が決定したのも4月でした。
なんの保証もない若手劇団に手を差し伸べてくださり、本当にありがとうございました!

一生分服を燃やした。文字通りな「燃える」5月。

5月は新国の研修所の先輩方にお声がけ頂き、「理性的な変人たち」という女性演劇ユニットの第一回公演の衣装を担当させて頂くことになりました。
タイトルは『燃えるスタアのバラッド』。中々にパンチの効いた作品でした。

安直といえば安直ですが、服を燃やしまくりました。
ハードな衣装に応えてくださった女優さんたちはとても素敵でした!

燃えるスタアのバラッド

枝肉。食卓に想いを馳せる6月。

横山拓也さん(iaku)の名作「エダニク」を鄭義信さんが演出する。そんなワクワクする企画の衣装を担当させて頂けるなんて。お話を頂いた時、めちゃめちゃ嬉しかった。

題材は食肉。
僕は研修所時代に食肉センターを見学させてもらったことがあるのだが、人生一番の衝撃と言っても過言ではなかった。
少しでもその匂いを作品に出すことに貢献したい。
再び食肉センターに伺い、資料を読み漁った。
この作品との関わりが「冬のサボテン」を大きく左右することになろうとは。。

「エダニク」

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