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可愛くて恐ろしい後輩達

丸くなったり四角くなったり研修所。

先日、お世話になりました新国立劇場演劇研修所の12期生試演会「トミイのスカートからミシンが飛び出した話」を観てきました。

僕たちアヴァメンバーは10期生。3年制の研修所なので12期と言ったら僕らが3年の時に1年。可愛い可愛い後輩だ。

この研修所は1・2年生が同じ研修所の中でほぼ缶詰状態。3年生になると授業は少なくなり、毎年3・4本の公演を踏ませてもらえる。

今考えると、恐ろしく素晴らしい環境だ。

アヴァンギャルドも公演計画を進める中、様々な劇場を検討したが、新国立劇場小劇場はずば抜けて素晴らしい!(値段も同じくズバ抜けるのだが、、)

そんな環境で1年次で入所したての12期を今でもよく覚えているが、3年次になると顔つきがまるで違っていてこれまた楽しい。

この現象は毎期生に起こるそうだ。

この研修所は演劇を学ぶと同時に心を学ぶ(岩男個人の感覚)。もちろんそれは同義語なのだが、「え、これ、演劇?」てくらい様々なアプローチで心と身体を動かしまくる。

そういっためまぐるしい日々をみっちりみっちり3年間行うと、表情がキツくなったり優しくなったり色々変化する。(だいたい3年生になると優しくかつ精悍になるイメージ)

そんな中、講師陣にボロカス言われながら文字通り同じ釜の飯を食べ、修了していく。

そんな彼らの試演会。作品は僕の大大大好きな三好十郎。

いやはやかっこよかった。

僕も含め20歳そこいらの俳優が三好十郎の言葉を話すというのは並大抵な大変さでは無いと思う。インターネットやSNSが盛ん、盛んすぎる現代では、なおのこと難しい。

それを果敢に挑んでいる姿に心打たれた。『贔屓目か?」と言われたら、胸を張って「はい!」と答える。人間だもの。。

青春

僕ら10期生の「トミイ」に当たる試演会は「ロミオとジュリエット」だった。

10期生にして初のシェイクスピアに僕らも胸を高ぶらせたが、これまた大変。精神的にボロッボロの稽古場だった。

届かない。シェイクスピアの劇世界にあまりに届かない現実に、稽古場はまさに酸欠状態。そんな中なんとか初日は開け、それでも不安で押しつぶされそうだった。

そんな初日にある1期生の先輩が見にきてくれた。僕は不安でいっぱいで夜中その先輩に電話越しに沢山のことを話した。そんな中先輩が言ったある言葉で色々吹っ切れた。

『今海史がいるとこは、どんなに無茶しても同期や講師が助けてくれる。海史の長い演劇人生で考えると、いわば今は青春時代。どうせ天才的に上手い奴なんて1人もいない。だったら思いっきり恥かくくらいのつもりでチャレンジするといいよ。』(ニュアンス誤差勘弁)

その通りだと思う。研修所を出て1年半が経つが、益々その通りだと思う。

だから変に「上手いことやろう」としてる瞬間が見えると物凄い冷めてしまう。

チラシにも『演劇研修所』『試演会』とデカデカと書いている。観客だって超一流俳優を観に来てるわけではないのだ。

そこに甘えろと言うつもりは全く無い。だからこそ、思いっきり演じて欲しいと思う。良い環境だなと思う。

 

研修所については思い出や思うことが山ほどあるので、ちょこちょこ小出しに出るでしょう。

また今回は、うちの永田がプロンプターや要所要所で大活躍したらしいので、彼からこの場で内側の話が聞けるのを楽しみにしてます。

 

写真は新国立劇場演劇研修所の新入生募集チラシ。

偶然も偶然だが、この写真にアヴァンギャルドメンバーが全員載ってる。有難や。あと1人は愛しき同期の角田萌果(青年座)。

これは僕らの終了公演「MOTHER~君わらひたまふことなかれ~」だ。

演出は所長の宮田慶子さん。殺されたなぁ。。芝居とはいえそれでこの笑顔だもの。大丈夫。死ななきゃ全部大丈夫!!

 
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